室町時代、応仁の大乱を生き延びて地獄のような京の都を 阿修羅のように駆けた風狂僧、一休。 幕藩体制が行き詰まりを見せ、頽廃堕落した時代でありな がら同時に文化爛熟の時代でもあった文化・文政期に越後 の一隅の山中で孤絶の後半生を送った野僧、良寛。日本と いう国が日々凋落衰退し滅亡の予兆が見える、この現代と いう末世に、良寛と一休を知り、その文学を読むことが、 なにを示唆しもたらしてくれるのか。 古今東西の詩人とその世界を語り尽くした著者が、いまこ そ誰も知らない一休と良寛の詩を読み解く。
出版社 : 目の眼 (2023/6/16)
発売日 : 2023/6/16
単行本 : 365ページ
ISBN-10 : 4907211252
ISBN-13 : 978-4907211257
寸法 : 20 x 14.8 x 3.2 cm